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【暮らしとお金のアドバイザー】
ライブリフッド プランニング メルマガニュース
(2010年6月号)
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景気は、ちょっと上向いたまま足踏み、という政府見解ですが、どうやら
また悪くなっている気がしています。不動産も全然、デフレも進んでます。
でも子ども手当、少しは景気もよくなるんじゃないか、そんな期待をしてい
ます。
●いよいよ子ども手当支給
●奥さんのパート代が保育代に消える
●祖父母の援助無しでは成り立たない子育て
●本当に育てやすい環境とは
●子どの権利・病人の権利・お年寄りの権利
●社会保障はお金の話じゃない。最後は笑って死ぬために
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●いよいよ子ども手当支給
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民主党政権での最大ビッグ超弩級大目玉政策である「子ども手当」。
中学生までの子どもに、月1万3000円。6月支給分は4月5月の2ヶ月分です。
95%の自治体が6月支給で中でも6月10日支給がもっとも多いそうです。
少子高齢化といえば対象は、子ども&お年寄り。
日本の社会保障費は 年金 約52兆円 ですので、
子ども手当 2兆
だから、これくらいの手当はあっても良いのかな、なんて思います。
がしかし、この子ども手当で、「子供を産んで育てよう」なんて思う人がどれくら
いいるのでしょうか、2兆円もの予算ですから少子化対策向けの他に使い道が
あるんじゃないの、なんて思います。それでも2兆円をばらまくわけですから、
少しは景気が良くなることを期待したいですね。
私が少子高齢化対策でするのなら、間違いなく出産一時金を200万円にします。
日本の人口1億人ですから、100歳分で割ると100万人。だから2兆円の予算で可能。
「今から子ども作ったら200万円」、これのインパクト大きいでしょ。
出生率絶対上がりますよ。
いやいや本当は、子育てしやすい環境整備なのでしょう。
今や共働き世帯の方が多いです。20代30代では圧倒的に共働きです。
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●奥さんのパート代が保育代に消える
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これ、20年前から言われていることです。
時給800円で週20時間で月に6万円ほどのお給料。これが保育費・幼稚園代に消え
る。保育費月6万だから、これで何とかやっていける、こんな皮算用をされる方が
いらっしゃるのですが、これ、足りません。
普通に考えると分かるのですが、外に出るといろいろお金がいるんですよね。
家ではジャージとジーンズとTシャツだったのが、外出するとなるとそうはいきま
せん。女性の場合は特にです。切りつめたとしても、収入の1割2割は消えていき
ます。入園式・卒園式・運動会・お遊戯会・・・・
子供用の自転車ヘルメット買ったりとか、遠足とか、そりゃもういろいろ出ていき
ますし、親の出ていくイベントも多いのです。でもって、小学・中学・高校とどん
どん支出が増える。特に給料が上がらない時代になっているからこそ、綿密な計画が
必要なんですけどね。
私のお客様はやはり自分自身でかなり具体的な計画を立てていらっしゃいます。
そりゃもうビックリするくらいです。
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●祖父母の援助無しでは成り立たない子育て
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若い人の共働きが増えてきて、そうなると比較的時間に余裕がある人で登場する
のがおじいちゃん・おばあちゃんの存在です。
幼稚園の送り迎えから、その後塾への送り迎え、弁当を作ったり、夕食を作ったり、
おじいちゃん・おばあちゃん大忙しです。
これ、必ずしもそうではない家庭も多いと思うのですが、とてもとても多いのです。
こんなのは同居か近くに住んでいる人だけじゃない、と思ったら大間違い。
東京の子ども(若夫婦)のために孫のクリスマスイベントで使う飾り物、松ボック
リとか木の実とか、これを裏山で取ってきて東京に送ったりとか、孫の誰かが病気
になれば、しばらく東京に行ってくる、こんな家庭も全然珍しくありません。
週末は実家に返って、おじいちゃんとこで食事、それか外食(支払は祖父母)。
これもかなり一般的な姿になりつつあります。
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●本当に育てやすい環境とは
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先日、収入の少ない父子家庭について、児童扶養手当が支給されることになりま
した。年収120万円以下の父親に対して毎月数万円の手当です。
これ、母子家庭は貰えるのに、父親だといままではダメでした。
なので当然、派遣などで収入の不安定な父親はこれまで困っていました。
病気がちな子どもを育てている父親も困っていました。
残業の多くて早く帰れない父親も困っていました。
派遣ではなく、正社員であっても、子育てのために退社せざるを得ない、で、より
収入が減ってしまう。
私も、親の介護の時間が欲しくて上場一部の会社を辞めましたから(ま、転勤話
が主原因だったのですけど)、気持ちはよく分かります。
本当に子ども手当、これまともな政策なのかなぁ、なんて思います。
普通に子どもを育てる環境整備より子ども手当を政策にする政治家さんたち、なん
だかなぁ、なんて思います。大体ほとんどの人は、「来年も子ども手当貰えるんだ
ろうか、政治が変わって無くなるんじゃない?」 なんて思っているんじゃない
でしょうか。
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●子どの権利・病人の権利・お年寄りの権利
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ユニセフやその他の団体のHPを見ると出ています。国連で採択され日本でも批准
しているので外務省でも見られるようです、、、が浸透していませんね。
こんなものを広めると、子どもが傲慢になる、なんていう意見もあるそうです。
子どもでも生きる権利がある。
健やかに育つ権利がある。
弱者として守られる権利がある。
子どもは社会的弱者である。誰が何と言おうと、赤ちゃんにだって健康に生きる権利
があります。これを認識できない国は滅びると思います。
で、社会的弱者には子ども以外にもあります。
病人・障害者とお年寄りです。
「子どもと病人と障害者とお年寄り」、これが社会的弱者です。
注意して頂きたいのはこれらのうち、「生きる権利・健やかに生活する権利が侵害」
されている社会的弱者です。これらに目を瞑って、反対に、全然権利を侵害されて
いない人々にばらまいている政策が多すぎるように思います。
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●社会保障はお金の話じゃない。最後は笑って死ぬために
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今回、子ども手当を筆頭に、かなり大層なことを書いてしまいました。
ライフプランと全然関係ないように思われる方も多いと思います。
でも権利と義務、この話をする時に、最底辺の人たちはどうなのか、ということを
考えないと、実はライフプランは作れないのです。
人間死ぬ時は一人です。
そりゃ、1億も2億もお金があれば、自分の体が不自由になったても24時間ヘル
パーでもなんでも雇ってなんとかなるかもしれません。でもほとんどの人はこんなに
お金がありません。事故や老衰で寝たきりになった、食事介助も必要なんてなると、
誰かがどうにかして生活をサポートするしかありません。
子どもが結婚して、孫も出来て、家買うというので頭金出してやったけど、
最近全然子ども達が寄りつかない、来てくれるな電話もするななんて言わ
れてます。「子ども達に迷惑をかけたくないのでもう老人ホームに入ります」
「入院して、息子の家のすぐ近くなのに、一度として見舞いにも来ない」
「旦那が寝たきりになって、五年。貯金はもうほとんど残っていません。
もう、家を売って、どこかに引っ越そうかと思ってます。」
こんなの出来れば聞きたくありません。
普通に子どもを育てることも難しければ、普通に介護を受けて死んでいくことも
難しい、そんな時代なのです。
死ぬ時が淋しいなんて、自分の人生がゼロ、みたいな気になりませんか?
最後笑って死ぬために必要なお金、これ実はあまり必要ありません。
お金があるから笑って死ねる、そんなことありません。というより、それ以前の
上手いお金の使い方、これが出来るか出来ないか、で決まると思っています。
上手いお金の使い方、生きたお金の使い方、これがライフプラン。
退職金をどう増やすか、この投信1年間で2倍になりましたよ、なんていう
のよりよっぽど重要だと思っています。
私の姉の義理の親、一昨年亡くなりました。
孫が介護士・救急救命士。最後、孫に看取られながら、死化粧までしてもらって
逝きました。ある意味幸せだったんじゃないかと思っています。
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ここまでお読みくださりありがとうございます。
先日親が「また、介護保険が1000円上がった」なんて言ってました。
私「でもさぁ、親父が生きていた時10年、死んで10年、あわせて、年金5000万円
貰った、って考えたことある?」
「えっ、そんなに? そんなに何に使ったの?」「知らないよー」
うちの親にも是非ライフプランを考えて貰いたいなぁなんて思ってます。
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ライブリフッド プランニング (竹本隆之)
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