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【暮らしとお金のアドバイザー】
ライブリフッド プランニング メルマガニュース
（2010年8月号）
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景気は、”やや”上向いているという日銀見解なのですが、ここに来て円高が
急速に進んでいます。大学生就職内定率も低迷しそうです。ひょっとすると
暗黒の時代がくるかも知れません。暗いことはなるべく書きたくないのですが、
不安定なこの時代にきちんとしたことも書くべきだ、と思って書きました。
●円高が凄い。今後15年以上のさらなる不景気に突入かも
そうなると日本の財政が破綻・その時、どんなことが起こるか？
●逃げ切れるか団塊世代
●スラム化が進む、餓死者がでる。
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●円高が凄い。今後15年以上のさらなる不景気に突入かも
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もの凄い円高です。先週一瞬、1ドル85円台に入りました。
最近だと、昨年11月に 84.8円 というのがありますが、その前はと言うと、、、
1995年7月に85.5円（この年4月の84.5円が過去最高値）
つまり過去最高の円高水準って言うことです。
ひょっとすると大変な時代が来たのかも知れません。
繰り返します。バブルが弾けた時に最初の５年間ほどはどうってことなかったの
です。その後ホームレスが溢れる時代になるのに約７年。収まるのに約15年かかり
ました。前回は中高年リストラの嵐が吹き荒れましたが、希望退職というシステム
を作り上げた企業は、次は、新入社員の抑制に動いています。短期雇用・非正規
社員さえ雇用しないという方向になりつつあるのです。
バブルが弾けたのが1990年。不良債権等々で山一證券が破綻したのが1997年。
このあと、銀行の破綻が相次ぎ、合併競争の時代になりました。
当時とは状況が全然変わっています。
当時景気が回復したのはアメリカがバブルになって浮かれたので景気が良くなっ
た。今回景気が良くなりそうなのは中国？インド？ブラジル？
新興国頼みですが、これは以前とは質が全然違います。なぜなら基本的に先進国
に依存するからです。
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●そうなると日本の財政が破綻
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15年後、日本の少子高齢化は益々進み、税収が上がらなければ・税収を上げなけれ
ば破綻します。
私が注目している数字を紹介します。「国債金利とGDP成長率と平均寿命」です。
破綻しそうになると国債金利は上がります。もしGDP成長率よりも大きく上がるの
ならばそれは日本が危ないと考える人が増えているということ。
もし強引に借金を抑えようとすると、社会保障を減らさないといけません。健康
保険か介護保険か生活保護か、何が影響を受けるのか分かりませんが、いずれも
平均寿命の低下に繋がるはずです。
どれも同時に起こって、そして、最初の変化は微々たるもの、これが一気に進行
していく。こんな流れを私は予想しています。そうならないように願うばかりです。
政府がどれくらい真剣にGDP成長に本気で取り組み、どれくらい真剣に借金を返す
つもりかが問われることと思います。
※現段階では、日本の長期金利はむしろ低下しています。つまり、アメリカ・ヨー
ロッパよりは、日本がまだまし、という情勢。でもこれがいつひっくり返るか。
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●その時、どんなことが起こるか？
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長期に低迷すればおそらく、物がなくなります。
高い上にいつも在庫切れ。
だから今、金の価格が上昇している、こんな風に見ることも出来るのですね。
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●逃げ切れるか団塊世代
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高齢化が進む中、暮らしはどうなっていくのか。
今の日本の四分の一が年金生活者です。そして、今後大人の４割が65歳以上という
状態がやってくると予想されています。
日本の社会保障は、基本は「現役者の保険料→受給者」という制度です。
今、30歳以下の平均年収300万円で、年金保険料が30万で、それの労使折半です。
４人で一人を支えていますから、（若者）30万円×４人→（高齢者）120万
これに、税金から４割ほど投入された額が年金受給額となっています。
（※もちろん、若者だけが支えているのではなく現役世代すべてです）
日本の人口１億3000万人のうち、正社員3500万人、年金受給者3000万人、そして
正社員に含まれない非正規雇用が急増してきています。
高齢者を２人の若者で支えようとすると今のままなら、
若者の保険料が２倍（年収の２割相当 300万で60万円）になるか、
高齢者の年金が半分になるか
のどちらかです。
で、第３の案として、消費税の10%アップが出てくるわけです。
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●スラム化が進む、餓死者がでる。
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前に知り合いのＦＰと飲みに行きました。今後の日本がどうなるか？
生活保護を受けられるか受けられないかというぎりぎりの生活者が増えるのでは
ないだろうか。釜が崎や山谷に似た地域があちこちで発生する、という結論になり
ました。時々ニュースになる孤独死がさらに進んで、餓死者が増える。
これについて、興味深いデータがあります。昔のロシアです。
国の財政が足りなくなって、国債を乱発したロシアは、一時期国債の償還を延期
しました。国債のデフォルトです、ロシア経済危機1987年。この時にロシアの平均
寿命が10年間で７歳縮まったのです。
日本が今後どうなるか、
本当の改革するか、ちょこちょこ改革するかはわかりませんが、年金の手取りは
減っていく、間違いありません。ひょっとすると何もできないまま、国債の債務
不履行なんていう事態がある日突然起こる可能性も否定できません。でも私は国は
破綻しないと思っています。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 国は破綻しない！ 個人の生活は貧しい人からどんどん破綻していく。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
何とかしようとすると、日本が格段の経済成長をしなければいけませんが、日本
の国際的地位はもう下落基調です。多少の期待はしているのですが「格段の成長」は
望めないでしょう。
私の実家の回りでは、ことある毎に田圃を売って現金化している人が増えています。
何が自分にとって有意義なのか、どこにどうお金を使うのか、投資するのかしない
のか、自分のお金を守りながら上手く使う。こういったことを考えるのがライフプラ
ンであると思っています。
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ここまでお読みくださりありがとうございます。
実は今回のこのメールの内容の丁度後半半分は２年前（2008年の夏）に書いたもので、
下書きとして取ってあったものです。リーマンショックがいつか覚えておいででしょ
うか？2008年秋なんです。つまりリーマンショック前に書いた文章を２年経った今、
メルマガにする。歴史は繰り返すというやつかもしれません。
ごめんなさい。私、２年前からＦＸを始めています。ＦＸは株式よりもギャンブル制が
強いので普通はお勧めしませんし、ＦＰの中でもお金の運用については疎い方が結構
います。ＦＸは円高になっても売り建てで利益が上がる取引なのです。ＦＸ取引が急増
している背景にはギャンブルする人が多くなってきたというよりも、私のように定期
預金では利息は付かない。株式では運用益が期待できないから為替取引で、と考える人
が増えてきているためだと思っています。
上手いお金の使い方、生きたお金の使い方、これがライフプラン。
この投信１年間で２倍になりましたよ、なんていうのより、よっぽど重要だと思って
います。
みなさまの人生がより良いものになりますようにご祈念いたしております。
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ライブリフッド プランニング （竹本隆之）
http://www.livelihood.jp/
http://ファイナンシャルプランナーに相談.com
〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
